【活動報告】いわてNPO災害支援ネットワーク研修会『防災リーダーに知ってほしい!災害時の女性と妊婦・赤ちゃんの困りごとと支援』
お知らせ2025年10月2日(木)、特定非営利活動法人まんまるママいわて、岩手県立大学防災復興支援センター、岩手県立大学看護学部母性看護学・助産学分野の共催で、いわてNPO災害支援ネットワーク研修会「防災リーダーに知ってほしい!災害時の女性と妊婦・赤ちゃんの困りごとと支援」を開催しました。
当日は県内各地から行政・企業・NPO・防災士など計44名の方々にご参加いただきました。

研修会前半は基調講演として、岩手県立大学教授の福島裕子氏にご登壇いただきました。
福島氏からは女性の身体的特徴・メカニズムや東日本大震災当時に被災された妊産婦のエピソードなど災害時に起こりうる女性や妊産婦の困りごとについて丁寧に解説いただきました。
また、災害時の避難所で発生する「社会的性差」に起因する女性の負担、避難所運営や平時の防災会議などで男性偏在による意思決定についての課題も解説いただき、平時からの女性防災リーダー育成の重要性について言及いただきました。

後半は「女性特有の避難時の困りごと体験・展示ブース」として、「妊婦体験」「月経体験(生理用品の展示)」「新生児体験(新生児人形の展示等)」「おむつ体験(新生児人形でおむつ交換)」の4つのブース展示を行いました。実際に一週間で使用する生理用品の展示や吸水性実験、新生児人形を使ったおむつ替え体験、妊婦ジャケットの着用など、参加者の皆さまに実際に手や身体を動かしながら学んでいただきました。



終盤は参加者同士で基調講演、展示・体験ブースでそれぞれが感じた気づき・学びを共有し合いながら、今後の防災活動、災害支援活動にどのように活かせるかについて意見交換を行いました。
参加者からは
・女性の身体的特徴や社会的性差により、どんな困りごとが生じるのかを具体的に学ぶことができた。特に身体的特徴とそれに基づく困りごとは知らないことが多く、具体的な事例を交えて説明してくださったのでイメージがつきやすかった。
・大変参考になる講演会でした。どんどんこういった機会を増やしてほしいなと思いました。各地域でセミナーを巡回して行ってほしい。
・男性も普段気を遣って踏み込めないというところもある部分を知ることができた実践的な研修であったから。
といった感想が寄せられました。

※本研修会は、日本財団「災害対策ローカルネットワークの構築事業」の助成を受けて実施しました。
