【活動報告】研修訓練「災害時を想定した実践訓練 ~炊き出し訓練と浸水した家屋の床下対応実践研修~」
11月23日(土)岩泉町 龍泉洞グラウンドにて、災害時を想定した実践訓練を実施しました。
主催:岩泉町、岩泉町防災士連絡協議会、
協力:一社)SAVE IWATE、いわてNPO災害支援ネットワーク、NPO法人いわて連携復興センター
岩泉は、2016年台風10号以降も何度も豪雨や台風などの被害を受けています。
今回の研修では、水害時に想定される床下の状況を再現し、実際に災害現場で使用される道具を用いた『床下対応を体験する訓練』と、断水時を想定した『炊き出し訓練』を実施しました。
当日は、町内の防災士や社協、食生活改善グループいわいずみ会など約30名が参加されました。
訓練冒頭では、INDS会員団体でもある一般社団法人SAVE IWATE 寺井氏より、現在も定期的に支援に行かれている能登半島地震の被災地の様子も踏まえて被災後の復旧復興の流れ、平時から知識を持って備えておくことの重要性を講義いただきました。
炊き出し訓練では、断水時を想定し、水をあまり使わないレシピの炊き出し訓練を行いました。
今回のメニューは、鯖缶とトマト缶を使ったサバトマトカレー、小松菜の味噌汁、リンゴ、お茶。
浸水した家屋の床下対応実践研修では、和室と洋室の作業手順の違いや、床板をはがして作業する際の注意点、養生、泥出し、土嚢袋の締め方等を体験しました。
参加された方からは、8年前の台風10号で被害に遭い自宅の復旧作業の経験がある方、防災士の資格を取り更に知識を高めたいと参加された方がおりました。
「テキストを見るだけでなく、“実際に体験する訓練”をすることで、記憶に残りやすい」
「定期的に訓練をやって、備える必要がある」
との感想も聞かれました。
11月末の岩手の屋外訓練…。ということで、寒さも感じながらの訓練でしたが、
実際の被災地の過酷な状況にも近い中で訓練できたのではないかと思っています。
毎年のように全国各地で災害が発生している昨今。
有事に備えた訓練は非常に大切だと改めて感じました。