活動報告(研修・イベント)

2023.12.04_円滑な被災者支援のあり方を学ぶ研修会 -いざという時に機能する情報共有のススメ方とは-(報告)

12月4日アイーナ8階会議室にて、『円滑な被災者支援のあり方を学ぶ研修会 -いざという時に機能する情報共有のススメ方とは』と題した研修会を開催しました。

講師は、北の国災害サポートチーム(略称:きたサポ) 代表の篠原辰二氏((一般社団法人Wellbe Design))を講師にお迎えし、北海道での災害支援経験をふまえ、“災害時の情報共有会議”の必要性や、実際に情報共有会議を開催する際は何を話題とし、どのように共有すべきかなど等、座学と演習を通して学びました。

篠原氏からは、「情報共有会議」は“情報を共有することが目的”であり、情報を共有することによって“連携を生み出す”ことができ、コンセンサスや合意形成等の意思決定をする場でない。よくわからないけど参加しましたではなく、それぞれが情報を出し合う、持ち寄る、共有するというスタンスも大切になってくるとの、お話しが印象的でした。
そして、会議参加者は会議で得た情報を活用して自組織で行う被災者支援活動に活かすことが大切です。

<情報共有会議で共有する主な内容>
・地域内、地域外等、多様な被災者支援主体が持っている情報(活動地域、活動内容、課題等)
・被災者の声を代弁
 ※議論して何かを生み出すのはその後の話(分科会等で対応)

後半の演習では、前半の講義「情報共有会議の有効性」をふまえ、発災5日目の被災市町村域における
情報共有会議(2地域)と、発災7日目の県域の情報共有会議を、ロールプレイを通して学びました。

参加者で配役をし、参加団体・機関から情報を出し合いながら、被災者の現状や課題解決に向けどんな支援がうみだせそうか、または県域や全国域で対応が必要なことの確認等を行いました。
実際体験してみると、「それなら自分たちの組織で対応が可能かもしれない」「その課題が解決できそうな団体と繋がっているので紹介することが出来ます」等、議の意義や重層性を体感しながらイメージを深めることが出来ました。

毎年のように全国各地で災害が発生している今日。
日頃から検討や訓練を重ねながら、有事の際に活かせるようにしたいと思います。また、その際はオンラインツールや会議支援等もうまく活用しながら、自分たちの地域でやりやすいやり方を平時から関係機関と検討し、共通認識を持ちながら進めていきたいと思います。