活動報告(研修・イベント)

岩泉町民一人ひとりの再建のあり方を考える〜被災地より学ぶ勉強会〜(2017.3.18)

◆日時  平成29年3月18日(土)13:00~15:00
◆場所  岩泉町役場 大会議室
◆参加費 無料
◆主催  岩泉よりそい・みらいネット
◆共催  いわてNPO災害支援ネットワーク
◆後援  岩泉町、岩泉町社会福祉協議会
◆内容  基調講演 阪神淡路大震災より22年、大災害と復興・生活再建
      講師:津久井進氏(兵庫県弁護士会/弁護士)
     講義 宮城県石巻での支援活動から見えてきたこと
      講師:宇都彰浩氏
         仙台弁護士会/弁護士、日本弁護士連合会災害復興委員会委員
     講義 大災害における復興の方法と効率
      講師:菅野拓氏
         人と防災未来センター研究員
         一般社団法人仙台パーソナルサポートセンター理事
     講義 東日本大震災と台風10号被害、災害後の被災地の将来
      講師:吉江暢洋氏
         岩手弁護士会/弁護士
         日本弁護士連合会災害復興委員会副委員長

この勉強会は、昨年8月の台風10号で甚大な被害を受けた岩泉町で暮らす皆様をはじめ、行政・支援団体、また日頃地域防災に関わっていらっしゃる方々を対象に、各種制度・施策に精通した有識者から、東日本大震災をはじめとした大規模災害における被災者一人一人に寄り添った抜け漏れのない生活再建のあり方を学ぶ機会として開催されました。

当日は、行政や支援者等50名ほどが参加され、講師より、阪神・淡路大震災での事例や、宮城県での現状、そして、現行制度においても対応可能な支援策等の具体例を交えながらお話し頂きました。岩泉町の民生委員や住民の皆様の参加が多く、法律や憲法を柔軟に解釈する考え方や、弁護士に相談することは決してハードルが高いことではないなど、住民の不安や悩みに寄り添った講演となりました。最後に、東日本大震災や台風10号被害へもご尽力いただいている弁護士の吉江氏より、「地域の多様性を認め、一人ひとりにあった支援制度やアウトリーチ型の相談も必要」とのメッセージが述べられました。本日の学びを今後の被災者支援に役立てて頂きたいです。