活動報告(研修・イベント)

【活動報告】研修会「災害時の被災者支援を考えるワークショップ」に参加しました

2月15日(土)、長野県伊那市・伊那信州INAセミナーハウスにて開催された「災害時の被災者支援を考えるワークショップ」に参加しました。
主催:長野県地震対策強化地域連絡協議会 上伊那・木曽ブロック
共催:長野県災害時支援ネットワーク(N-NET)

長野県は岩手県と地理的に離れており、災害が発生しても同時被災するリスクが低いことから、INDSでは災害時に遠隔地の災害中間支援組織である長野県災害時支援ネットワーク(通称:N-NET)との連携を模索しています。今回の研修会では主に上伊那・木曽地域の自治体、社会福祉協議会、自主防災会の方々を対象として、災害時の被災者支援の体制構築を検討する他、INDSが長野県へ支援に入ったことを想定した支援・受援体制の検討も行われました。

研修会当日は、認定特定非営利活動法人長野県NPOセンター(N-NET事務局)の古越武彦氏が講師として、発災直後から生活再建までの復旧・復興プロセスについて解説いただき、イタリア式避難所システムの導入をはじめとした「信州型被災者支援の取組みが目指すもの」について話題提供いただきました。

講演の中で少しお時間を頂戴し、上伊那・木曾地域の皆さまにINDSの活動紹介や2016年の台風10号災害など過去の災害で外部支援者と連携した事例について情報提供させていただきました。

後半のワークショップでは、グループ毎に災害時に指定避難所、指定避難所以外の避難所(集会所・公民館等)、在宅・車中泊・テントなどそれぞれの避難先で起こりうる状況や課題について検討しました。

また、INDS事務局スタッフが入ったグループでは、INDSが長野県に支援に入ったことを想定して、「一緒に被災者線を行うために、支援/受援側でどのような環境・条件を整えておくべきか」について検討しました。議論の中では支援/受援側の窓口・つなぎ役を明確化(関係図の作成)や、プッシュ型支援ではなく受援側と相談しながら支援内容を検討しておくといった意見の他、支援者側が活動しやすいように腕章・ビブスの提供するなど、具体的なアイディアも上がりました。

今後起こりうる災害に備えて、INDSとして平時から他の災害中間支援組織との関係構築をしておく必要性を改めて感じた研修会となりました。